独自ドメイン取得完全ガイド|お名前.comでの取得からDNS設定まで

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「自分のサイトを公開したい!でもドメインってどうやって取るの?」独自ドメインの取得は、Webサイト運営の第一歩です。私自身、mechatora.comを取得する際、DNS設定やネームサーバーなど専門用語に戸惑いました。この記事では、お名前.comでのドメイン取得から、GitHub Pagesとの連携、そしてサブドメイン設定まで、実際の画面を見ながら詳しく解説します。初めての方でも、この記事を読めば独自ドメインが使えるようになります。

なぜ独自ドメインが必要なのか

独自ドメインの3つのメリット

独自ドメインを取得すると、以下のようなメリットがあります:

  • 信頼性の向上:「username.github.io」よりも「yourname.com」の方が信頼感がある
  • SEOに有利:Google検索で上位表示されやすくなる
  • 収益化の必須条件:Google AdSenseは独自ドメインが必須
  • 覚えやすさ:短くシンプルなURLで、訪問者に覚えてもらいやすい
  • サービス移行が容易:ホスティング先を変更しても、ドメインはそのまま使える

私の場合、当初はGitHub Pagesの「mechatora.github.io」で運用していましたが、Google AdSense申請のために独自ドメイン「mechatora.com」を取得しました。

ドメイン取得サービスの比較

主要なドメイン取得サービスを比較しました:

サービス名 .com価格(年) 特徴
お名前.com 初年度500円〜、2年目以降1,408円 最大手、豊富な種類、キャンペーン多い
ムームードメイン 初年度750円〜、2年目以降1,728円 UI がシンプル、初心者向け
Google Domains (2023年にSquarespaceに売却) 新規受付終了
Cloudflare 原価販売(約10ドル/年) 最安、ただし中上級者向け

初心者には「お名前.com」または「ムームードメイン」がおすすめです。私は初年度の安さとキャンペーンを重視して、お名前.comを選びました。

お名前.comでドメインを取得する手順

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ステップ1: 希望ドメインの検索

まず、取得したいドメイン名が空いているか確認します。

  1. お名前.comにアクセス
  2. トップページの検索ボックスに希望のドメイン名を入力(例: mechatora)
  3. 「検索」ボタンをクリック

検索結果で、以下のように表示されます:

  • ✅(取得可能):そのドメインはまだ誰も取得していない
  • ❌(取得不可):すでに他の人が取得済み

ドメイン名を決めるコツ:

  • 短くて覚えやすい名前(8文字以内が理想)
  • 発音しやすい(口頭で伝えやすい)
  • ハイフン(-)は避ける(誤解されやすい)
  • サービス名やハンドルネームと統一する

ステップ2: ドメインの種類(TLD)を選択

ドメインの種類(.com、.net、.jpなど)を選びます。

  • .com:最もポピュラー、信頼性が高い(おすすめ)
  • .net:.comの次に人気、技術系サイト向け
  • .jp:日本のサイトであることを明示、やや高価(年3,000円前後)
  • .org:非営利団体向け
  • .dev:開発者向け(最近人気)

迷ったら「.com」を選びましょう。私もmechatora.comにしました。

ステップ3: 会員登録と支払い

  1. 希望のドメインにチェックを入れ、「お申込みへ進む」をクリック
  2. 会員登録(メールアドレス、パスワード設定)
  3. 契約期間を選択(1年がおすすめ、長期契約は割高になる場合も)
  4. Whois情報公開代行に✅(必須!個人情報を守るため)
  5. 支払い方法を選択(クレジットカード、コンビニ払いなど)
  6. 確認して「申し込む」

重要:Whois情報公開代行とは?
ドメインを取得すると、登録者の氏名・住所・電話番号が公開されてしまいます。Whois情報公開代行を利用すると、お名前.comの情報が代わりに公開され、個人情報を守れます。これは必ずONにしましょう(無料オプション)。

ステップ4: ドメイン取得完了

支払いが完了すると、登録したメールアドレスに以下のメールが届きます:

  • 「ドメイン登録完了のお知らせ」
  • 「メールアドレスの有効性確認」(24時間以内に認証リンクをクリック)

メール認証を忘れると、ドメインが使えなくなるので、必ず確認してください。

DNS設定とGitHub Pagesとの連携

DNSとは何か?

DNS(Domain Name System)は、「ドメイン名」と「IPアドレス」を紐付けるシステムです。

  • あなたのドメイン:mechatora.com
  • GitHub PagesのIPアドレス:185.199.108.153(など)
  • DNS設定:「mechatora.comにアクセスしたら、185.199.108.153に転送する」という指示

GitHub Pages用のDNS設定手順

お名前.comの管理画面でDNS設定を行います。

  1. お名前.comにログイン
  2. 「ドメイン設定」→「DNS設定/転送設定」をクリック
  3. 対象のドメインを選択し、「次へ」
  4. 「DNSレコード設定を利用する」を選択
  5. 以下のレコードを追加:
Aレコード(GitHub PagesのIPアドレス):
ホスト名: @
TYPE: A
VALUE: 185.199.108.153
VALUE: 185.199.109.153
VALUE: 185.199.110.153
VALUE: 185.199.111.153

CNAMEレコード(wwwサブドメイン):
ホスト名: www
TYPE: CNAME
VALUE: [GitHubユーザー名].github.io

設定後、「確認画面へ進む」→「設定する」をクリック。反映には数時間〜24時間かかる場合があります。

GitHub Pagesでカスタムドメインを設定

  1. GitHubリポジトリのSettings → Pagesに移動
  2. 「Custom domain」欄に、取得したドメイン(例: mechatora.com)を入力
  3. 「Save」をクリック
  4. 「Enforce HTTPS」にチェック(SSL化、必須)

DNS設定が反映されると、独自ドメインでサイトにアクセスできるようになります!

サブドメインの設定方法

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サブドメインとは?

サブドメインは、メインドメインの配下に作成できる独立したドメインです。

  • メインドメイン:mechatora.com
  • サブドメイン:blog.mechatora.com、sake.mechatora.com

私は以下のようにサブドメインを活用しています:

  • mechatora.com:Webアプリツール集
  • blog.mechatora.com:ブログ(この記事を読んでいるサイト)
  • sake.mechatora.com:日本酒データベース

サブドメインのDNS設定

お名前.comで以下のCNAMEレコードを追加します:

ホスト名: blog
TYPE: CNAME
VALUE: [GitHubユーザー名].github.io

GitHub Pages側でも、「Custom domain」にサブドメイン(blog.mechatora.com)を設定します。

よくあるトラブルと解決策

トラブル1: ドメインにアクセスできない

原因:DNS設定の反映待ち(最大24〜48時間かかる場合がある)

解決策:

  • 1日待ってから再度アクセスしてみる
  • DNS設定が正しいか、お名前.comの管理画面で再確認
  • nslookup mechatora.com(コマンドプロンプト)でDNS伝播を確認

トラブル2: SSL証明書エラー(「安全ではありません」と表示)

原因:GitHub PagesのHTTPS設定が完了していない

解決策:

  • GitHub Pages設定で「Enforce HTTPS」にチェックが入っているか確認
  • DNS反映後、数時間待つ(GitHub側でSSL証明書を自動発行)

トラブル3: wwwあり/なしで表示が異なる

原因:CNAMEレコード(www)の設定漏れ

解決策:

  • 前述の通り、CNAMEレコード(www)を追加
  • GitHub Pagesでは、どちらか一方を設定すれば自動リダイレクトされる

ドメイン管理の注意点

1. 自動更新設定をONにする

ドメインは年間契約です。更新を忘れると、ドメインが失効し、他の人に取得されてしまいます。お名前.comの管理画面で「自動更新」を必ずONにしましょう。

2. メール通知をチェックする

お名前.comからのメールは、広告も多いですが、重要な通知(更新期限、DNS設定変更など)も含まれます。件名をチェックする習慣をつけましょう。

3. セキュリティ設定を有効にする

  • 二段階認証:不正ログイン防止
  • ドメインロック:勝手に移管されないようにする
  • Whois情報公開代行:個人情報保護(必須)

独自ドメイン取得後にやるべきこと

1. Google Search Consoleに登録

独自ドメインを取得したら、すぐにGoogle Search Consoleに登録しましょう。SEO対策の基本です。

2. Google Analyticsの設定

アクセス解析ツールを導入し、訪問者数や人気ページを分析できるようにします。

3. サイトマップの送信

sitemap.xmlを作成し、Google Search Consoleに送信すると、検索エンジンにサイト構造を伝えられます。

まとめ

独自ドメイン取得は、Webサイト運営の重要な第一歩です。このページのポイントをまとめます:

  • ドメイン取得サービス:初心者には「お名前.com」または「ムームードメイン」がおすすめ
  • ドメインの種類:迷ったら「.com」を選ぶ
  • Whois情報公開代行:個人情報保護のため必須(無料)
  • DNS設定:AレコードとCNAMEレコードでGitHub Pagesと連携
  • サブドメイン:blog.、api.などで用途別にサイトを分けられる
  • SSL化:GitHub Pagesの「Enforce HTTPS」で安全な通信を実現

独自ドメインを取得すると、サイトの信頼性が大きく向上します。初年度は500円程度から取得できるので、ぜひチャレンジしてみてください。質問があれば、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ!

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